2024

新たなる伝説のはじまり!ベッカムの挑戦は続く

イギリスを代表するだけでなく、サッカー史に燦然と名を残すディビッド・ベッカム選手。2013年に現役を引退し、サッカー選手としての人生に幕を下ろしてからは、お騒がせセレブとしてゴシップ誌上に登場することが多かった印象もありますが、それで終わるはずがありませんでした。アメリカの地で新たなサッカーチームを立ち上げたのです。

最近、日本国内でも話題になっているのが、ブックメーカーを介してオンラインで楽しめるスポーツベッティングです。ブックメーカーはイギリス発祥と言われており、サッカー 賭けにも長い歴史があります。ここでは、そんなサッカー生誕の地で伝説となったベッカム選手の、新しい挑戦について見ていきたいと思います。

輝かしい現役時代

その正確な右足からのキックで『インチパーフェクト』とも呼ばれたイングランドを代表するMF、ディビッド・ベッカム選手。また、そのハリウッドスターばりの風貌は、ピッチ内だけなくピッチ外でも世界中のファンを魅了し続けました。イングランド代表としては2002年の日韓ワールドカップ出場を決めた伝説的なフリーキックをはじめ、チームの柱となって活躍し、長く在籍したマンチェスター・ユナイテッドでは1998-99シーズン、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグのトレブル(3冠)も達成した希代の名選手でもありました。マンチェスター・ユナイテッドを出た後は、当時『銀河系軍団』との呼ばれたスペインのレアルマドリードに移籍。スター選手そろいのチームの中でアシスト役として活躍を見せるなど、常に存在感を示してきました。その後、2007年には、まだ盛り上がりに欠けていたアメリカのメジャーリーグサッカーのロサンゼルス・ギャラクシーへと移籍を決意、世界中のサッカーファンを驚かせました。当時のメジャーリーグサッカーは今ほど人気がなく、レベルもさほど高いとは言えなかったからです。「サッカー不毛の地」とも言われていたアメリカへの移籍に関して、引退後に出版された自伝の中で、彼は「今までとは、まったく違うレベルでの挑戦だった。サッカーをみんなが注目するような人気のあるスポーツにする役目があった。親善大使でもあった」と当時を振り返っています。そんなベッカム選手も、年齢とともにスポーツ選手としての能力の低下には逆らえず、2013年にサッカー選手としてのキャリアに幕を閉じました。

ビジネスマンとして

現役引退後、その華やかなキャリアから動向が注目されていたベッカム選手でしたが、翌2014年にはアメリカのフロリダ州マイアミにメジャーリーグサッカーのチームを発足すると発表、ファンのみならず、スポーツ界全体に衝撃を与えました。「ゼロからサッカーチームを作りたかった」という氏の言葉にあるように、チーム本体はもちろんのこと、ホームとなるスタジアム建設に至るまで心血を注いで取り組んだ結果、2020年にはメジャーリーグサッカーの25番目のクラブとしてイースタン・カンファレンス(東地区)に参加します。しかし、その後の数年間は、ピッチの内でも外でも、そう簡単に事は運びませんでした。クラブは結果を出すことに苦戦し、ピッチの外では選手の登録に関する違反で罰を受けたこともあり、ピッチ上での成功はますます難しくさえなってしまったのです。

史上最高のサッカー選手移籍

そんな苦境を一気に解消させるための一手としてベッカム氏が放ったのが、昨年7月に発表されたリオネル・メッシ選手の加入です。前年に開催されたFIFAワールドカップ2022年大会で、アルゼンチンを率いて優勝へと導いた『神の子』とも賞賛される、史上最高のサッカー選手、メッシ。その彼がアメリカのメジャーリーグサッカーへ移籍する、それは紛れもなく、アメリカのサッカー史においても大きな瞬間となりました。「10年前、MLSに新しいチームを作るという旅をスタートさせました。当時、僕は世界中の名プレイヤーを、ここフロリダに、マイアミに連れてきたいと夢を語りました。この国のサッカーを育てるという野望を共有する選手たちを連れて来たいと夢見たのです。リオネル・メッシをインテル・マイアミに迎えることは、まさに夢が叶った瞬間です」とコメント。サッカー選手として現役を引退した後も、サッカーへの情熱の火を消すことなく、新たなる当選を続けるベッカム氏。その夢が終わることはないのでしょう。