ラグビーの舞台で繰り広げられる壮絶な戦いの前奏曲として、オールブラックスのハカパフォーマンスが世界中のファンを魅了しています!
この圧倒的な舞踊は、ただのパフォーマンスではなく、ニュージーランドのマオリ族の伝統と誇りを体現するものです。
このハカの歌詞とその意味はどのようなものなのでしょうか?
今回の記事では、
- オールブラックスのハカの歌詞
- オールブラックスのハカの意味
- オールブラックスのハカの評判
にスポットを当てて見ていきたいと思います!
オールブラックスのハカの歌詞
「Ka Mate」の歌詞
「Ka Mate」は、19世紀初頭にマオリ族の指導者であるテ・ライポラハによって作成されました。このハカは、彼が敵対する部族から逃れる際の経験を基にしています。
歌詞の中で、彼は生と死、闘志と勇気、そして祖先への敬意をテーマにしています。
Ka mate! Ka mate!
カ マテ! カ マテ!
(私は死ぬ!私は死ぬ!)
Ka ora! Ka ora!
カ オラ!カ オラ!
(私は生きる!私は生きる!)
Ka mate! Ka mate!
カ マテ! カ マテ!
(私は死ぬ!私は死ぬ!)
Ka ora! Ka ora!
カ オラ! カ オラ!
(私は生きる!私は生きる!)
Tenei te tangata puhuru huru
テネイ テ タンガタ プフル フル
(ここにいる毛深い男が)
Nana nei i tiki mai
ナナ ネイ イ ティキ マイ
(太陽を呼び寄せた)
Whakawhiti te ra
ファカフィティ テ ラ!
(そして再び輝かせる)
A, upane! Ka upane!
ア ウパネ!カ ウパネ!
(一歩上がれ!もう一歩上がれ!)
A, upane! Ka upane!
ア ウパネ! カ ウパネ!
(一歩上がれ!もう一歩上がれ!)
Whiti te ra! Hi!
フィティ テ ラ!ヒ!
(そして太陽は輝く!)
「Kapa o Pango」の意味
2005年に導入された「Kapa o Pango」は、オールブラックス専用にデザインされた比較的新しいハカです。
Kapa o Pango
Taringa whakarongo!
タリンガ ファカロンゴ!
(みんなよく聞け!)
Kia rite! Kia rite! Kia mau!
キア リテ! キア リテ! キア リテ マヌ!
(準備しろ!列になれ!しっかり立て!)
Hi!
ヒ!
(かけ声)
Kia whakawhenua au i ahau!
キア ファカフェヌア アウ イ アハウ!
(大地とひとつにしてくれ!)
Hi, aue! Hi!
ヒ、 アウエ! ハイ!
(かけ声)
Ko Aotearoa, e ngunguru nei!
コ アオテアロア、 エ ングル ネイ!
(激しく鳴り響くわれらの国よ!)
Hi, au! Au! Aue, ha! Hi!
ヒ、 アウ! アウ! アウエ、 ハ! ヒ!
(今こそ、そのとき!今がその瞬間!情熱が爆発する!)
Ko kapa o pango, e ngunguru nei!
コ カパ オ パンゴ、 エ ヌグル ネイ!
(激しく鳴り響くオールブラックスよ!)
Hi, au! Au! Aue, ha! Hi!
ヒ アウ! アウ! アウエ、 ハ! ヒ!
(今こそ、そのとき!今がその瞬間!期待が爆発する!)
I ahaha!
イ アハハ!
(かけ声)
Ka tu te ihi-ihi
カ トゥ テ イヒ イヒ
(恐怖に立ち向かえ)
Ka tu te wanawana
カ トゥ テ ワナワナ
(恐怖と戦え)
Ki runga i te rangi, e tu iho nei, tu iho nei, hi!
キ ルンガ イ テ ランギ、 エ トゥ イホ ネイ、トゥ イホ ネイ、ヒ!
(空より高く、戦うのだ!)
Ponga ra!
ポンガ ラ!
(シルバーファーン!)
Kapa o pango! Aue, hi!
カパ オ パンゴ! アウエ、 ヒ!
(われらはオールブラックス!)
Ponga ra!
ポンガ ラ!
(シルバーファーン!)
Kapa o pango! Aue, hi!
カパ オ パンゴ! アウエ、ヒ!
(われらはオールブラックス!)
Ha!
ハ!
(かけ声)
「Kapa o Pango」の歌詞で出てくる「シルバーファーン」は、ニュージーランドの国民的な象徴として広く認識されている植物です。
この植物の名前は、その葉の裏側が銀色をしていることから名付けられました。
この特性は、かつてマオリ族が戦術的に利用していたと言われています。
夜間の戦闘時に、彼らはこの植物の葉を裏返し、月光に反射させることで、仲間に向かう方向を示していました。
この方法により、彼らは無言で敵陣に近づき、戦闘を行うことができました。
この巧妙な戦術は、現代においても「躍動」や「忍耐力」、「力強さ」の象徴として認識されています。
特に、ニュージーランドの国民的ラグビーチーム「オールブラックス」は、このシルバーファーンをエンブレムとして採用しています。
これは、チームの団結力と戦術的な洞察力を示しています。
日本で桜が国民的な象徴として知られるように、シルバーファーンはニュージーランドで最も知名度の高い植物の1つと言えますね!
オールブラックスのハカの意味
オールブラックスのハカパフォーマンスは、その歴史と伝統を背景に持つ多様な表現形式を持っています。
現在、主流とされるのは「Ka Mate」と「Kapa o Pango」という2つの異なるパフォーマンスですが、それぞれには深い背景と意味があります。
「Ka Mate」の意味
オールブラックスのハカパフォーマンスにはいくつかのバリエーションがありますが、「Ka Mate」はその中でも特に有名です。
「Ka Mate」は、1820年代にニュージーランドのマオリ族の首領であるテ・ラウパラハによって作成されました。
このハカは、彼が敵対する部族から逃れる際の経験を基にしており、生と死、勝利と敗北の間で揺れ動く感情を表現しています。
「Kapa o Pango」の意味
2005年に導入された「Kapa o Pango」は、オールブラックス専用にデザインされた比較的新しいハカです。
このハカは、ニュージーランドの土地、人々、そしてオールブラックス自身への誇りと尊敬を表現しています。
Kapa o Pangoでは最後に親指で首を切るという動作があることから、別名「首切りハカ」とも知られています。
この「首切りハカ」に関しては多くの批判も。
ただこのパフォーマンスは「相手の首を切る」という意味ではなく、「自らの首をかけても相手を倒す。」という意味が込められているんだそうです。
このKapa o Pangoは大会の決勝や、因縁の相手などと対戦する時に踊られることが多く、カマテより重要度が高いと考えられています。
オールブラックスがハカを行う意味
これらのパフォーマンスは、特定の状況や試合で披露され、チームの結束力を高めるとともに、対戦相手へのリスペクトを示す役割を果たします。さらに、これらのハカは観客にも強いインパクトを与え、試合前の緊張感を高める効果があります。
また、オールブラックスのハカパフォーマンスは、時間とともに進化し続けており、新しい要素が取り入れられることもあります。これにより、ハカは単なるパフォーマンス以上のものとして、ニュージーランドのラグビー文化と深く結びついていることが示されます。
ハカの起源とその深遠な意味
ハカは単なるダンスやパフォーマンスとしての側面を超え、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の重要な文化的象徴として存在しています。この伝統的な舞踊は、マオリ族の戦士が戦前に行っていた儀式の一部として発展し、力強さと勇気を示し、祖先への敬意を表します。
ハカの起源は、太陽神タマ・ヌイ・テ・ラと夏の神ヒネ・ラウマティの息子、タネ・ロレが母親のために踊ったという伝説にまで遡ります。この踊りは、夏の暑い日に熱気を震わせる軽快かつ素早い動きが基盤となっており、現代のハカの多くの要素が形成されました。
現代のハカは、団結力と自信を奮い立たせるためのダンスとして知られており、仲間同士で不安を取り除く効果があります。ニュージーランドでは、スポーツの試合前だけでなく、お祝い事や歓迎の印としてハカが披露されることも一般的です。例えば、結婚式や授賞式などで、人々が自らの誇りをハカで表現する場面も見られます。
オールブラックスのハカとスポーツマンシップ
オールブラックスのハカパフォーマンスは単なる前戦儀式以上のものであり、その根底には深いスポーツマンシップの精神が息づいています。
ハカは、ニュージーランドのマオリ族の伝統的な舞踊として知られ、その起源は神話にまで遡ります。
オールブラックスが行うハカは、相手チームへの敬意と感謝の意を示すとともに、チームの団結力を高める役割を果たします。この儀式は、力強さと勇気を示し、視覚的なインパクトが非常に強いものとなっています。
このパフォーマンスは、チームの結束力を強化し、対戦相手へのリスペクトを示す重要な要素として認識されています。
ハカは、力強い動きと声を用いて、チームの士気を高め、一致団結を示すものです。
この儀式は、スポーツマンシップの精神を体現し、競技者間の相互尊敬を促進します。
さらに、ハカはオールブラックスの試合前の儀式としての役割を超え、社会的な場面や重要なイベントで敬意を示す形としても披露されます。
これにより、ハカはスポーツ界だけでなく、社会全体におけるスポーツマンシップの重要な要素として認識されています。
オールブラックスのハカの評判
オールブラックスのハカパフォーマンスを初めてテレビで見たとき、その迫力と美しさに圧倒されました。本当に一度生で見てみたいですね!
オールブラックスのハカは、まさに力強さと勇気の象徴です。その動き一つ一つに意味があり、それが見る者に強いインパクトを与えます。実際にスタジアムで見ると、その迫力はさらに増します。本当に感動的です!
ラグビーワールドカップの開幕戦でオールブラックスのハカを見たとき、その力強さと結束力に感動しました!
まさにスポーツマンシップの象徴!
大迫力のハカ!これがオールブラックスの魅力の一部ですね!
まとめ
ラグビーの舞台で繰り広げられるオールブラックスのハカによるパフォーマンスは、ただの儀式以上のもので、対戦相手への敬意と感謝の意を示すとともに、彼ら自身の戦闘意気を高めるものです。
今回の記事ではハカの歌詞や意味について見てきました。
オールブラックスのハカの歌詞とその力強いパフォーマンスを次に見るときは、新たな視点でその美しさを感じ取ることができますね!