2022年12月30日、ひらかたパークでアトラクションが停止し、男女2人が地上50mの高さで取り残される事故が発生しました。
取り残された男女2人は事故発生から約4時間後に無事地上に救出されましたが、事故の原因はなんだったのでしょうか?そもそもひらパーって何?
この記事では
- ひらパーについて
- ひらパーの事故はなぜ起きた
- 取り残された2人の容態
についてみていきたいと思います。
ひらパーについて
ひらパーは大阪府枚方市の遊園地で、日本に残っている遊園地の中でも最古の遊園地と言われています。
その歴史はなんと110年(1912年開業、2022年時点)。毎年100万人以上来場する、地元では知らない人のいない遊園地です。
イメージキャラクターは元V6で枚方市出身の岡田准一さん。
たびたび岡田准一さんの出演されているドラマや映画とコラボしたポスターやCMなどを作成。名物の1つとなっています。
ひらパーの事故はなぜ起きた
事故原因
アトラクションはひらパーで人気のアトラクションの1つでもある「ジャイアントドロップ メテオ」。
高さ約50メートルのフリーフォールで、午後7時ごろにアトラクションが停止。従業員による復旧作業や試行錯誤の末でも動かない状態だったので、午後8時55分ごろに消防を要請。
「アトラクションの頂上付近で機械が止まり乗客2人が降りられない。高さは約50メートルほどある」と119番。
ひらパーの担当者は「原因を調査している」としていて、原因についての詳細は現在のところ不明です。
12月31日に臨時休園し、全アトラクションを入念に緊急点検をした結果、全て正常に作動することが確認されたようです。
しかし今回の事故機種である「メテオ」に関しては緊急停止の原因がまだ不明なため、運休。引き続き原因を調査するとのこと。
昨日(2022年12月30日)発生いたしましたフリーフォール型アトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」緊急停止およびお客さま救出事案を受けまして、本日(2022年12月31日)は臨時休園とし、園内施設の緊急点検を行いました。
アトラクション全機種において、緊急停止時の救出に要する装置や器具の総点検を行うなど、より入念に点検し、いずれも正常に動作することを確認いたしました。
この結果をふまえまして、2023年1月2日(月・休)より営業を再開いたします。
なお、メテオ緊急停止の原因は引き続き調査中のため、当面の間、当該アトラクションは運休いたします。
当該アトラクションをご利用いただきましたお客さまにつきましては、大変なご不安とご負担をおかけしましたこと、重ねて深くお詫び申し上げます。また、ひらかたパークをご利用の多くのお客さまに対しましてもご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫びするとともに、今後の再発防止に努めてまいります。
引用「ひらかたパークホームページ」
救出に時間がかかったのはなぜ?
ひらかたパークを含め、枚方市を管轄する消防である枚方寝屋川消防組合。
この枚方寝屋川消防組合の梯子車の長さは最長42mで、救助者のいる50mには届かず。
また、メテオには落下する機体が3機あり、2機は手動で下ろすことができましたが、男女2人の乗っていた機体だけが手動でも下ろせなかったようです。
地上50mですから男女2人はもちろん救助隊などの安全面も考えて慎重にならざるを得ず、時間がかかったのだと思われます。
以前の事故
ひらパーは平成元年に「おとぎ列車」というアトラクションで死亡事故を起こしたという情報が。古い情報なので情報源が少ないですが信憑性はあるのではないでしょうか。
大阪府の遊園地「ひらかたパーク」で主婦 (29歳) が長女 (1歳10ヶ月) をアトラクション「おとぎ列車」に乗せようと、既に乗車していた友人の主婦 (29歳)に柵の外から手渡そうとしたところ列車が動き出し、友人は転倒、はずみで長女は列車とホームの間に挟まれ、約15m引きずられる。事故に気付いた係員が列車を止めて救出するが、全身骨折で2時間後に死亡。
引用「https://golden-decade.net/1989-11/」
この事故以降でアトラクションでの大きな事故は起きていないようなので機器点検等がしっかりとなされていたのでしょう。
アトラクションの事故ではありませんが、2019年7月、着ぐるみを着ていた男性アルバイトの山口陽平さん(当時28)が熱中症で死亡した事故があり、着ぐるみスタッフたちからの「熱中症」の危険性を再度徹底する声が上がりました。
この件では、大阪府警枚方署は2022年3月16日、業務上過失致死の疑いで、現場責任者だった京阪レジャーサービスの男性社員(44)と女性社員(47)が書類送検されています。
取り残された2人の容態
取り残された男女2名の容態は「外傷等はなく、低体温症」とされています。
現場の気温は3℃。高さ50mでは地上とも気温の差はあまりないようですが、風などの影響で体感気温は低く感じられます。
一般的に、標高が100m上がると、気温が0.6℃下がると言われます。
引用「https://clublog.club-t.com/_ct/17343769」
外傷はないといっても、気温3℃で4時間放置されると手足が凍傷になる可能性もあります。また、低体温症は死に至る可能性もあり、持病があればその可能性は高くなります。
「低体温」は、深部体温(脳や内臓など身体内部の温度)が下がってしまうことをいいます。深部体温が35度以下になると、激しい震えや、判断力の低下などの症状があらわれ、「低体温症」と診断されます。体温が下がるにつれ、筋肉の硬直、脈拍や呼吸の減少、血圧の低下などが起こり、死に至ることも。自覚がないまま進行することもあるため、高齢の人や、寒い中屋外作業をする人は注意が必要です。
引用「https://www.dydo.co.jp/quality_health/health/35.html」
今回事故にあった女性本人が状態をツイッター上でツイート。
現在のところ体の痛みはあるものの命に別状はないとのことです。