長年テレビの動物番組で活躍し、絶大な人気を誇ったムツゴロウ(畑正憲)さんが、2023年4月5日に心筋梗塞で死去されたことが判明。
昨年4月17日に87歳の華々しい誕生日を迎え、最近では、YouTubeチャンネル「ムツゴロウの656」で、世界中の動物たちとの心温まるふれあい体験や感動的な思い出話を語っていました。
娘・明日美さんの運営しているInstagramではプライベートなオフショットや、世界各地で撮影された貴重な写真も次々と公開されており健在な姿を見せてくれていました。
今回の記事では、
- ムツゴロウさんのプロフィール
- ムツゴロウさんのおもしろエピソード
に焦点を当てて、ムツゴロウさんの魅力に迫っていきたいと思います!
ムツゴロウさんのプロフィール
ムツゴロウさんはどんな人?
名前 | 畑 正憲(はた まさのり) |
愛称 | ムツゴロウさん |
生年月日 | 1935年4月17日 |
年齢 | 87歳 |
出身地 | 福岡県福岡市 |
出身高校 | 大分県立日田高等学校 |
出身大学 | 東京大学理学部 |
血液型 | A型 |
職業 | 作家・エッセイスト ナチュラリスト・動物研究家・プロ雀士 |
職歴 | 学習研究社(現・学研ホールディングス)映像部門 |
趣味 | 麻雀、囲碁 |
YouTube | ムツゴロウの656 |
ムツゴロウさんは、エッセイストとしての才能とナチュラリストとしての情熱・活動が融合し、その名が広まりました。
幼少期から生き物への深い関心と文学への強く熱い想いが、大学での動物学の学びにつながります。
北海道へと移住し、動物たちと穏やかに共生する夢を追求。
こうして、「ムツゴロウの動物王国」が誕生しました。
そんなムツゴロウさんは、動物愛あふれるキャラクターとしてテレビの動物番組に多数出演。
当時のお茶の間で大人気となりました。
プロ雀士として
ムツゴロウさんは麻雀という趣味も持ち合わせていて、その腕前はプロの中でも相当のもの。
2022年現在も存在するタイトル戦「十段戦」は、とあるプロ雀士が
「連盟の最高位は九段だが、ムツゴロウさんは十段の実力の持ち主」
と評したことにちなんで創設されたとか。
テレビで披露することもありました。
この多才なムツゴロウさんの魅力は、まさに計り知れません。
「ムツゴロウさん」の意味は?
東京大学卒業後、教育用の科学映画制作に携わるなど多彩な才能を発揮し、動物に関するエッセイで作家デビューを飾りました。
特に、「ムツゴロウシリーズ」として親しまれる作品群で多くのファンを魅了。
ムツゴロウさんというニックネームは、学研時代に徹夜で働く姿が魚のムツゴロウに似ていたことから名付けられたとされています。
(略)その疲れがたまってくると、「さあ、倒れるぞ」と宣言して、三十時間ぐらいぶっ続けで寝てしまうのである。
その際、私は、掛け布団をかかえこみ、枕を胸の下に抱いているそうだ。丁度、穴の中から顔を出したムツゴロウという魚に似ている---というのが仇名の由来である。(略)
引用「ムツゴロウの少年記」
が、実はその真相は別にあります。
ムツゴロウさんは自著の中で、このユニークなニックネームは、実際にはこのムツゴロウシリーズを出版する際に出版社が名付けたことを明かしていました。
実際はムツゴロウシリーズを出版する際出版社が名付けたと自著で告白。学研時代の綽名は専ら「センセイ」であった。
引用「Wikipedia」
「ムツゴロウさん」「センセイ」にしても、人柄で愛されたムツゴロウさんの魅力は変わりませんね!
ムツゴロウさんのおもしろ?エピソード
①記憶力がすごい
ムツゴロウさんは、一度見た風景を記憶し、いつまでも脳内に画像・映像として保持するという驚異的な能力を持っています。
これは、サヴァン症候群における特殊能力と似た現象とされています。
精神障害や知能障害を持ちながら、ごく特定の分野に突出した能力を発揮する人や症状のことです
一般的に男性に多く、また自閉スペクトラム症(ASD)の人に多く見られます。サヴァン症候群についてはまだ解明すべき点が多く残されていますが、現在では、左脳の損傷によるという説が有力視されています。
引用「e-ヘルスネット」
しかし、ムツゴロウさんのケースはサヴァン症候群ではなく、彼の独自の天才的な才能によって、通常は不可能とされることを可能にしています。
なんとムツゴロウさんは学生時代に一度だけ読んだという「エドガー・アラン・ポー」の小説を丸暗記しているとも言われており、その記憶力はまさに圧倒的!
このような逸話からも、ムツゴロウさんの魅力や才能の豊かさが伝わってきます。
②全力で趣味を楽しむ
ムツゴロウさんは、麻雀に情熱を注ぐことで知られており、プロとしても趣味としても楽しんでいます。
ムツゴロウさんと麻雀の出会いは、ムツゴロウさんが若い頃に胃がんを発症し、療養中だった時なんだとか。
その期間、彼は麻雀に魅了され、次第に夢中に。
胃がんを克服し、胃を全摘出して体力が間違いなく落ちたであろう時も、ムツゴロウさんの麻雀への情熱はまったく衰えませんでした。
療養から立ち上がったばかりの身体であっても、長時間にわたって麻雀に興じ、10日間連続で寝ずに打ち続けたという伝説まで。
この逸話からも、ムツゴロウさんの魅力や驚異的な熱意が感じられますね!
③学歴がすごい
ムツゴロウさんの学歴については、意外に知られていないかもしれません。
実はムツゴロウさんは、大分県立日田高等学校からなんと現役で東京大学理科Ⅱ類に合格した天才的頭脳の持ち主。
当時の東大理科Ⅱ類は、現在の理科Ⅲ類の内容も含んでおり、最も難関な学科に所属していたことから、ムツゴロウさんは頭脳明晰な学生であったことが伺えます。
ムツゴロウさんは、医者や政治家にもなれるほどの才能を持っていたのかもしれませんね。
しかし、ムツゴロウさんは理学部動物学科に進み、動物学を専攻し、アメーバの研究に熱中。
そんなムツゴロウさんがはある日、文学に強い関心を示し始め、突如として東大を去ったのだとか。
去り際もムツゴロウさんらしさがありますね!
④借金がすごい
1971年、ムツゴロウさんは東京から別れを告げ、北海道厚岸郡浜中町の絶壁に囲まれた島・暮帰島へと移住しました。
その後、対岸の浜中町に移り、1972年に夢の「ムツゴロウ動物王国」を開園させます。ただし、この王国は原則非公開でした。
そんな中、都会の人々にも動物と触れ合う喜びを伝えたいとの思いから、2004年7月28日に東京都あきる野市の東京サマーランド内に観光施設「東京ムツゴロウ動物王国」を開園。
しかし、残念ながら集客が伸びず、運営会社のグローカル21は2006年10月14日に破綻。
負債総額は8億円という驚くべき額に!
その後、運営はムツゴロウさんのプロダクション「ムツプロ」に一時的に引き継がれました。
しかし、2007年11月25日には東京ムツゴロウ動物王国の閉園が避けられなくなり、ムツゴロウさんは活動の発祥地である北海道へ戻ることを決断。
東京ムツゴロウ動物王国の運営資金を個人保証で借り入れていたムツゴロウさんは、約3億円の借金を背負うことになりました。
が、ムツゴロウさんの執筆や講演活動などの収入を通じて、約8年間で借金を見事に完済!
この壮絶な物語からも、ムツゴロウさんの魅力と生き様が伝わってきますね。
まとめ
今回の記事では、畑正憲ことムツゴロウさんのプロフィールやおもしろエピソードについて見てきました。
東京大学理科Ⅱ類出身という頭脳明晰な一面を持ちながら、動物学や文学への情熱で多岐にわたる活動を展開したムツゴロウさん。
また、趣味である麻雀や、サヴァン症候群に似た特殊能力など、興味深いエピソードでムツゴロウさんの魅力を垣間見ることができましたね!
ムツゴロウさんのの人生は、好奇心を持ち続け、自分の道を突き進む勇気を教えてくれます。
そんな魅力溢れるムツゴロウさん。ご冥福をお祈り申し上げます。