11月1日にW杯の日本代表が選出。
しかし、その後数日の間に、所属クラブの試合中に代表選手の負傷が続出。
2日には中山雄太選手(ハダースフィールド)、3日には冨安健洋選手(アーセナル)が負傷。中山選手に至っては出場も断念せざるを得ないような負傷を負いました。
この記事では、
- 中山雄太の故障
- 冨安健洋の故障
- 予想される追加招集選手
- 決定した追加招集選手
についてみていきたいと思います。
中山雄太の故障
中山選手は、2日のサンダーランド戦に先発。前半終了直前に右アキレス腱を痛めて交代することとなりました。
フィールド上で背中を丸めて痛がる中山選手は、担架に乗せられてピッチから離脱。医療スタッフが対応するも、病院での精密検査の結果、アキレス腱の手術が必要と判断され、W杯を含む今季の試合は欠場する結果となりました。
クラブは公式サイトで「アキレス腱の手術が必要となり、今季の残り試合を欠場する。W杯に出場する日本代表にも参加できない」と説明。
ハダースフィールドのフォーザリンガム監督も中山選手のW杯欠場について「日本チームに合流できないことに打ちのめされている」とコメントを残しました。
引用「中日新聞」
- クラブは公式サイトで「アキレス腱の手術が必要となり、今季の残り試合を欠場する。W杯に出場する日本代表にも参加できない」と説明。フォーザリンガム監督は「私たちは皆、ユウタがワールドカップで日本チームに合流できないことに打ちのめされている」とコメントした。
中山選手は「仮想ドイツ」をテーマに臨んだ9月のアメリカ戦で先発。ベテランの長友佑都選手(FC東京)と左サイドバックの定位置を争う存在、左サイドバック1番手として期待されていただけにこの離脱はかなりの痛手です。
5日にインスタグラムを更新した中山選手。
右脚にギブス・松葉杖と痛々しさの残る姿を見せつつも笑顔での写真を投稿。
感謝と共に「これが僕の人生だとしっかりと受け止めています。」とコメントされていました。
サッカー選手なら誰しもが出場を夢見る舞台「W杯」。その出場への切符を掴みつつもこのような形で出場を逃してしまったその胸中はかなり複雑な思い出渦巻いて居たと思います。しかし、SNSで笑顔で対応・次を見据えるその姿は本当にプロそのものですね。
冨安健洋の故障
冨安選手は3日の欧州リーグ・チューリヒ戦で後半28分から出場。しかし、そのわずか15分後、後半43分に右太もも裏を負傷。苦悶の表情を浮かべながら右足をおさえてピッチに座り込み、途中交代することとなりました。
アーセナルのアルテタ監督は冨安の怪我について「怪我の詳細はまだわからない」と答え、続けて「彼は筋肉に問題を抱えていて、リスクを冒したくなかったんだ。今後48時間以内に彼の状態を判断する」とコメント。
「彼は筋肉に問題を抱えていて、リスクを冒したくなかったんだ。今後48時間以内に彼の状態を判断する」
引用「GOAL」
このような状態ではあるが、11月5日に誕生日を迎えることとなった冨安選手。
アーセナル公式Twitterが誕生日メッセージをツイート。
この投稿に世界中からメッセージが殺到。
この投稿には世界中から温かいメッセージが殺到。
「俺たちの戦士スーパー・トミ。早く回復してW杯でプレーしてね」
「回復の報せを待ってるよ」
「最も信頼できる戦士におめでとう。W杯の出場を祈ってる」
「日本のスーパーオールラウンダー、W杯までに回復しますように」
などの声が寄せられている。
引用「FOOTBALL ZONE」
日本だけでなく、世界からも注目を浴びる冨安選手。冨安選手の復帰・W杯出場する姿を日本サポーターだけでなく世界中が望んでいます。
7日の空港での森保一監督の取材で、冨安選手については「開幕までに復帰可能だということで、そのまま招集ということで」と明言されていました。怪我の程度は不明なままですが、ひとまず、W杯での冨安選手のプレーに期待が寄せられます。
現在の日本代表負傷者リスト
- FW浅野拓磨選手(ボーフム):9月10日のシャルケ戦で右膝内側じん帯断裂で離脱中。
- DF板倉滉選手(ボルシアMG):9月12日に練習中に左膝内側じん帯の部分断裂で離脱。
- MF守田英正選手(スポルティング):10月26日のCLトットナム戦で左ふくらはぎ痛。
- MF久保建英選手(Rソシエダード):10月27日のELオモニア戦で左肩脱臼。
- MF田中碧選手(デュッセルドルフ):10月29日のキール戦で右膝じん帯損傷。
ここに中山選手と冨安選手が加わり、代表選手26人中7人(内1名、中山選手代表離脱)が故障を抱えている状況です。
これまでW杯代表選手の故障での入れ替えは、2006年のドイツ大会でDF田中誠選手が左太もも痛のため離脱。その際に代表選手から外れたDF茂庭照之が急遽招集されました。
果たして今回はどうなるのか。
予想される追加招集候補
冨安選手に至っては、現在はまだW杯を欠場するほどの故障なのかどうかは判明していません。しかし、DFでサイドバック1番手だった中山選手が離脱した中で、同じくDFの冨安選手まで欠場となれば、守備の要2人が抜けるその穴はとてつもなく大きい。
とはいえまずは、中山選手の補強を考えなければなりません。
日本代表監督の森保一監督から正式な発表はまだされていませんが、冨安選手の故障の動向を見て判断するのかもしれません。
ここで代役として名前が上がっている5人から代役選出について考察していきます。
※代役候補選手予想にあっては順不同です。
招集候補①旗手怜央(セルティック)
現在所属しているセルティックではMFなど中盤でのプレーが多いが、前回の日本代表として出場した東京五輪では左SBでもプレー。ボランチもこなすことができるオールマイティー。
また、日本代表経験もあることから森保一監督下のチームでの戦い方は理解できている上に、膝の故障の回復が出場に間に合うかぎりぎりになりそうなMF田中碧選手(デュッセルドルフ)のフォローもできる存在として代役候補の1人に名前があがります。
- 「森保一監督は旗手怜央の追加招集を!」
- 「旗手怜央はサイドバックでもプレー可能だからな」
- 「佐々木翔よりも旗手怜央」
など旗手選手選出に多くのコメントが上がっているようです。
招集候補②佐々木翔(サンフレッチェ広島)
多くの記事が「単純に同じ左SBで穴を埋めるなら、森保一監督の愛弟子『佐々木翔選手』」と佐々木選手を推しています。
Twitter上では「佐々木翔」がトレンド入りするなど、代役選出に対しての反響が賛否ともに多く出ています。
森保一監督の愛弟子ということで、監督の意図が読め、それに加えて、DFですが7月に行われた「E-1サッカー選手権」で韓国からへディングシュートでゴールを奪っている得点力もある選手なので、十分に期待できます。
経験豊富でベテランとしても数えることのできる佐々木選手であれば、決して出場機会は多くないかもしれないが、チームの精神的な支柱の1人として力になってくれるのではないでしょうか。
招集候補③原口元気(ウニオン・ベルリン)
万が一、冨安選手が軽傷ですめば、左サイドバックの穴を埋めるのは伊藤洋輝選手や長友佑都選手だけではなく、冨安選手を起用する可能性も出てきます。こうなれば中山選手を除く8人でW杯を戦い抜くことに可能性を見出せます。
その場合、他のポジションを補充するプランも出てきますが、その際の筆頭候補が原口元気選手。代表選手発表で大迫選手と共に原口選手の名前が呼ばれなかったことに疑問を抱く人も多数。Twitterでも「原口元気」がトレンド入りしていました。
複数ポジションをこなすことがしでき、先発でも途中出場でもチームに貢献できる原口選手の存在がチームに与える影響は大きく、選手層に厚みが出ます。
その他招集候補
この3人の他にも多数の選手が代役として追加招集候補に挙げられています。
- 大迫勇也選手(神戸)
- 古橋亨梧選手(セルティック)
- 瀬古歩夢選手(グラスホッパー)
- 植田直通選手(ニーム)
- 中谷進之介選手(名古屋)
- 畠中槙之輔選手(横浜)
- 菅原由勢選手(AZアルクマール)
しかし、この中で、大迫選手は日本代表のバックアップメンバーへの打診を断ったとの報道がありましたので、招集される確率は限りなく低いのではないかと思われます。
1日の日本発表26人が発表された翌2日、日本協会から打診があったといい、大迫は「断りを入れたので。僕はテレビで見る側として応援したい。誰かのけがを祈りたくはない」と明確な意思を示した。けが人が生じて、初めて巡ってくる出場機会に難色を示した。 26人に入れなかった現実には、大迫自身は「入っていないんで。それだけ」と答えた。
引用「日刊スポーツ」
7日に空港で取材に対応した森保一監督が答えた結果として、追加招集選出は現段階で中山選手の抜けた1名のみ。基準については「DFの選手に限らず、選出していこうと考えている。結論は出している途中ではありますけど、いずれにしてもチームのために色んな想定をしたときに戦うオプションが広げられるということを考えていきたい」と、考えを明かしたことから、反響として「原口・旗手が有力なのでは」というコメントが多くみられました。
W杯開催まで残りあと僅か。追加招集の発表が迫ります。
追加招集選手決定
日本サッカー協会が8日にFW町野修斗選手(湘南ベルマーレ)の追加招集が正式に発表しました!
今季、J1リーグで得点ランク2位の13ゴールを挙げた実績がこの追加招集の決定打となったのでしょうか。これでCF陣は前田大然、上田綺世、浅野拓磨を含めた4枚体制になり、攻撃陣のバリエーションは広がりました。
町野選手自身もTwitterでにW杯行きをツイート。
「行ってきます!」
町野選手の定番ゴールパフォーマンス「忍者ポーズ」がカタールの地で、世界に向けて行うことができるのか。
23歳日本の「ニンジャ」の力を存分に発揮して欲しいです。
まとめ
この代表選手の故障は日本だけの問題ではなく、各国で生じていると、ナイジェリアメディア『ディス・デイ』が報じています。
内容としては、日本と対戦するドイツの主要選手の1人ティモ・ヴェルナー選手、
韓国ではソン・フンミン選手、イングランドではベン・チルウェル選手が負傷し、W杯に出場できなくなったとのこと。
この他にも各国で負傷者情報が毎日のように更新されています。
W杯のグループステージで対戦するドイツ代表も悪いニュースが飛び込んできた。ライプツィヒで今季公式戦16試合で9得点4アシスト、ドイツ代表では55試合で24得点決めているティモ・ヴェルナーも、左足首の靭帯断裂の大怪我でW杯に参加できなくなった。韓国ではソン・フンミン、イングランドではベン・チルウェルが負傷しており、同メディアは「W杯前に脱落する選手が続出」と伝えている。
引用「フットボールチャンネル」
国内リーグに加えてチャンピオンズリーグなどの各主要リーグが始まり、選手にとっては過密日程。
選手たちの肉体に大きな負担がかかっているのは、特に筋肉系の負傷離脱が続いていることを見れば明らかです。
各国ベストメンバーが揃えられない可能性がありますが、出場する以上はその最終出場メンバーがベストメンバーです。私たち観客にできることは出場する選手を精一杯応援すること。
森保一監督が誰を招集するのか目が離せませんが、一方でここからW杯本番まで怪我人が出ないことを切に願っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。